2017年03月30日
調剤や販売、治験・新薬開発等さまざまなフィールドで求められるのが薬剤師資格です。医薬品を取り扱えるスペシャリストとして働くことができます。以前のように新人が空白だった時期は終わり、毎年1万人規模の合格者が社会に出るようになったため「頭打ち」「飽和状態」といわれるようにもなりました。仕事と私生活の両立ができるよう薬剤師の働き方の多様性を認めるとともに、消費者に対するサービスを拡充するためにも、ドラッグストアや調剤薬局などでは人材の確保が必要となりました。その中で、スペシャリストとして自信を持ってアピールできるプラスアルファを持っていると、仕事の上でも大きな武器となります。
例えば、漢方薬に関する知識が認められた方の他、NST(栄養サポート)専門資格の他、認定実務実習指導薬剤師というような新人養成ができるスキルを取得しておくと、転職先出も一目置かれる存在となります。また、これらのスキルは収入アップや地位向上などにもつながります。スキルアップには多少の回り道も必要となりますが、もし調剤や販売の第一線からそれてしまう年齢に達しても仕事を続けられる可能性が高まりますので、時間が許す限り取得の努力をされることをおすすめします。また、新薬に関する情報や、既存薬剤による新しい治療法の確立等の文献はできる限り目を通すこともこれからの仕事の展開に対するプラスアルファとなることでしょう。
後進への指導を行う他、医師やコメディカル陣のチーム医療が主流となった昨今では、新しい治療法を用いた医療に関して、有資格者の厳しい目と意見が求められるようにもなります。また患者と直接コミュニケーションを取ることで、薬学のスペシャリストとして副作用や治癒への兆候を見極めることもできるようになります。